湘南営繕協会の歩み

この街に必要とされる会社になりたい

営繕という仕事は、新築や増築も含みますが、一般に受け取られているニュアンスとしては、メンテナンスや修理という色合いの濃いものです。かかる経費に対して、あまり大きな利益は見込めません。

妻の眞理子と私の貯金をはたき、総勢5人で始めた会社は、スタートから地道な経営が続きました。しかし、人が暮らしていく上で、新築よりも営繕の方がより重要なはずだ、という信念は揺るぎませんでした。"たとえば業界最大手の建設会社が潰れても、この町のAさんという家族は困らない。でも、湘南営繕協会が潰れたらたちまち困るぞ。町の人たちのためにも、俺達が頑張らなきゃいけないんだ"。そう言って自分たちを励ましました。

また、どんなに仕事が欲しくても下請け仕事はしない、と私は決めていました。両親が下請けや孫請けの仕事をし、誠実に仕事をすればするほど自分たちの首がしまっていく状況を、いやというほど見てきたからです。湘南営繕協会は、直接受注して自社で責任を持って施工する。これは設立当時から変わっていない、会社の方針です。

受けとめてもらえた『営繕の心』

そんなある日のこと、私と妻は近所の地主さんに呼ばれました。その地主さんは、私たちの家の近所に住む方でした。そして私たちに、自分の土地にアパートを建ててほしいとおっしゃったのです。なぜ私たちに?という質問に、その方はこう答えられました。
"私はあなたたち夫婦を近くで見てきました。あなたたちは若いけれど、よく生きている。そういう人が建てたアパートなら間違いがないと思ったのです"
有難かったです。本当に有難かった。先輩に教えられ、実行してきた『営繕の心』が通じたのですから。

それからというもの、この地主さんは「住」に関することは何でも相談して下さるようになりました。そしてその頃から、地道な努力が実を結んで、様々な依頼が湘南営繕協会に寄せられるようになりました。

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