

地元湘南の皆さまに愛される会社をめざし、"かゆいところに手が届く家づくり"をモットーにしてきた湘南営繕協会。培ってきた経験をもとに、さらなるステージをめざすため、私たちはこれから取り組む家づくりのテーマを『オーガニック』にすることを決めました。
"オーガニックな家って、どんな家なの?"と、興味を持ってくださった皆さん、少し話を聞いてくださいますか?

一般にオーガニックには「有機、有機物、有機農産物」という意味があります。「有機」は、生命力を有した物質のつながりや循環を表しています。オーガニックとは、ただ単に食や農業だけを指すのではなく、考え方や生き方そのものを含んだ、幅広いテーマを含んだものです。

土や水、太陽の光から養分を得、種子が芽吹いて実をつけ、最後には朽ちてまた土と水に戻る。もしくは動物の体の中に栄養として消化吸収され、排泄によって自然界の中に分解されていく。そのプロセスがまさにオーガニックです。
これを人間社会に当てはめると、毎日の生活の中で、暮らしの空間である住まいに「入る」、食材・衣類・洗剤・雑貨といったマテリアルが、その役目を終えて家の外に「出る」時に、どれだけ自然界で分解されないものを放出してしまうのか、ということが問題になってきます。
分解されないものは、つまりはゴミとなって環境の中に蓄積されます。オーガニックなものを選ぶことは、地球環境への負担を減らすことでもあるのです。
自然素材でできた木の家は少しばかり値段は高いかもしれませんが、建材による汚染はなく、木の調湿性で快適な空間を保つこともできます。身のまわりのモノを見直し、消費の仕方をオーガニックにすること。ニーズが高まれば、良心的で安全なものをつくる生産者や企業が増え、値段も下がります。

日本のものづくり文化をよくよく調べてみると、実は「つくる」ことよりも、「修理して長く使う」ことに重きを置いていたことがわかります。古い寺社建築などは、解体と再構築を繰り返し、朽ちた材や壁だけを取り替えて、歴史ある姿をいまにとどめています。
エネルギー消費やゴミを少なくして、選び抜いたものを大切に使い継ぐ。日本のものづくり文化を見直すことに、オーガニックな暮らしのヒントが隠されているのではないでしょうか。

その昔、私たちは近くの山の木で家をつくっていました。木は育った地域の気候を家になった後も憶えています。そして、その記憶をもとに湿気を吸ったり吐いたり微妙な調整作用を繰り返して、私たちの暮らしを支えてくれます。
オーガニカの家では、地元神奈川県産の木の中でも、木の目利き、石田木材さんが厳選→天然乾燥→製材した「相模の国・相州檜」を構造材に100%使用します。耐久性、耐水性に富み、防虫効果の高い檜は、表からは見えない構造材に使ってこそ、その力を大いに発揮します。外観や内装など目に見える美しさだけではなく、まずは目に見えない内面から丈夫につくることが、健やかに末永く住めるオーガニックな家づくりへの第一歩だと私たちは考えています。
地元で生産された木材を地元で消費することによって、木材の輸送にかかるエネルギーを削減し、地球温暖化防止に貢献することができます。また、地元の林業が活性化すれば、間伐が促進し、山が整備され、本来の緑豊かな神奈川の森林を取り戻すこともできます。こうした地域に根差した生産と消費のしっかりとした循環システムこそ、『オーガニック』と言えるのではないでしょうか?
※構造材:柱・土台・梁・桁などの家の骨組みになる部材。
※間伐:森林で、主な木の生育を助けたり、採光をよくしたりするために、適当な間隔で木を伐採すること。


私たちは無農薬の野菜やオーガニックコットンのタオルなど、衣食住の「衣」「食」には気を遣うのに、「住まい」になると、値段やデザインばかりが注目されてしまいます。でも、「衣」も「食」も含めて、暮らしのすべてを包み込む「住」こそ、オーガニックでありたいはずです。
オーガニックな生活への扉。
それが「オーガニカ」です。
オーガニ家?という、オーガニックな「想い」がたくさん詰まった家を私たちと一緒につくっていくうちに、お客様のライフスタイルがどんどんオーガニックになっていく。そしてお客様自身が自然とオーガニックな人となっていく。オーガニ化?する。そんなプロセスのはじまりが「オーガニカ」なのです。
さあ、あなたも「オーガニカ」の扉を開けてみませんか?


数年前に手にした一冊の本、「Organic Home 自然素材でつくる家(出版:地球丸)」に、私は大きな感銘を受けました。そこには、私が常々思っていたことに限りなく近いことが、言葉となって表されていたからです。
それからずっと自分達が取り組むべき家づくりについて考え続け、辿り着いたのが、上記のようなコンセプトをもった、オーガニカの家です。私はまず、オーガニカの家を提唱する自分達がオーガニックな生活を実践していかなくては嘘になる、と思っています。それをやがては会社中に広げ、さらに地域に広げていくのが私の夢です。
決して押し付けではなく、「それが心地いいから」「その方が素敵だから」という理由でオーガニックを選んでもらえる日まで。オーガニカの家のよさを、ゆっくりじっくりお伝えしていきたいと思います。どうか温かい目で見守ってくださいますよう、お願い申し上げます。